個人事業主として開業届を出せば保育園に預けられる?正社員を辞めても継続できる?

保育園 開業届

個人事業主として開業しようと考えているママ、もしくは、正社員を辞めて個人事業主やフリーランスとして仕事を続けようと考えているママ。子どもを保育園に預けることができるのか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、個人事業主(フリーランス)でも子どもを保育園に預けることができるのか解説したいと思います。

個人事業主(フリーランス)とは?

個人事業主もフリーランスも企業に所属せずに仕事を受けるという点では同じですが、少しだけ違いがあります。

簡単にいうと、税務署に「開業届」を出しているか出していないかの違いです。開業届を出して仕事をする場合は「個人事業主」、開業届を出さずに仕事をする場合は「フリーランス」となります。

個人事業主は”税法上の区分”を意味しており、フリーランスとは特定の会社(法人)や団体に属さずに業務を行う”働き方”を意味する言葉なのです。

開業届って何?

開業届とは、個人事業を開業したことを税務署に申告するための書類で、正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。

開業した方は原則、開業後にこの「開業届」を提出する必要があります。しかし、提出しなかったからといって罰則などはありません。開業届を出さずにフリーランスとして仕事をする方も少なくありません。

開業届を出すことで、保育園に提出する書類を少なくできたり、青色申告ができたりとメリットも多いので開業したら開業届を提出することをオススメします。

https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

個人事業主(フリーランス)が子どもを保育園に預けるには?

個人事業主やフリーランスが子供を保育園に預けるには、きちんと働いていて保育の必要性が証明できなければなりません。

保育園利用に必要な書類は一般的に下記の3つです。

・勤務に関する書類

・収入に関する書類

・開業していることを証明する書類

まず、開業届を出して個人事業主として仕事をする際には、「開業届」のコピーを提出すれば問題ないことが多いでしょう。ただし、自治体によっても異なるため確認してみてください。

フリーランスの場合は、少しだけ注意が必要です。

例えば、「労働状況申告書」だったり、直近3カ月の細かい仕事内容を記載する「就労実績表」などの書類を自作して提出する方もいるようです。発注確認書や支払われる予定の金額など細かな書類の提出を求められる場合もありますので、メールのやり取り含め、大切に保管しておきましょう。

その他必要に応じて用意しておくと良いもの

自宅とは別に仕事場がある場合は、賃貸契約書のコピー。業務委託先で仕事をする場合には業務委託契約書のコピーがあると「居宅外労働」と見なされ点数が上がる可能性があります。

正社員から個人事業主(フリーランス)になったとき保育園は継続可能?

正社員を辞めて個人事業主やフリーランスとして仕事を続けようと考えているママも多いのではないでしょうか?

自治体によっても、個人事業主やフリーランスとして仕事を続ける場合、保育園に通えるかどうか若干判断基準が変わってくる可能性がありますので、まずは、お住いの自治体に問い合わせて見てください。

私が住んでいる自治体からの回答は下記のようなものでした。考え方は、上記でご紹介した個人事業主(フリーランス)が子どもを保育園に預けるときと同じです。

私「現在、2歳・1歳の子供が認可保育園に通っているのですが、個人事業主として独立した場合、保育園を継続することは可能ですか?」

担当者さん「開業届を出す予定でしょうか?個人事業主として独立し、開業届を出された場合は、開業届のコピーを提出いただければ、問題ありません。

ただし、退職されて3ヶ月以内に開業届を提出してください。退職後、3ヶ月間は休職期間として保育園を継続できます」

私「取引がある請求書や契約書なども必要ありませんか?」

担当者さん「はい。大丈夫です。ご退職されたタイミングで、またご連絡いただければ、手続き方法などご案内します」

といった丁寧なご回答をいただきました。

個人事業主として開業して、最初からまとまった稼ぎがないかもしれない…という方でも、開業届を税務署に提出し、そのコピーを自治体に提出すれば、保育園に預けることができます。(何度もで申し訳ないのですが、自治体に要確認ではあります)

個人事業主(フリーランス)が子どもを保育園に預ける注意点

保育園利用は可能だが必ず入れる確証はない

待機児童が問題になっている昨今。個人事業主やフリーランスでなくても、育児休暇後正社員として復帰する方でも保育園に入れないことがあります。

私も、保活当初は、両親ともフルタイム勤務の60点が最低ライン、認可保育園に預けていたり、兄弟がいたりで加点されてやっと入れる!ということを聞きました。(実際は、出産要件で60点に全然達しなくても小規模保育園に入園できました。こればかりは、ライバルの多さによる…)

新たに保育園入園を考えている個人事業主、フリーランスの方は、必ずしも保育園に入れるわけではないということを頭に入れておきましょう。

【徹底解説】保活のやり方。いつから?兄弟同園成功のポイント、秘訣は?【保活のポイント】役所で聞くことは?保育園見学のチェックポイントと質問項目の記事にも詳しくまとめています。

個人事業主(フリーランス)でも子どもを保育園に預けられる!

今回は、個人事業主(フリーランス)でも子どもを保育園に預けることができるのか解説しました。結論、預けることは可能です。

個人事業主やフリーランスの方、もしくは、これから個人事業主やフリーランスとして仕事をしようと考えている方はぜひ、参考にしてください。

なお、保育園については、認可、認可外、認証保育園について。認可外、認証保育園なら就労義務はないの記事が参考になると思いますので、こちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね。

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