子どもを保育園に通わせたいと考えるママ・パパの中で保活という言葉を聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか?
しかし、保活って実際何をすればいいの?と悩んでしまいますよね。
今回は、保活とは何なのか、実際何をするのか、役所で聞くことや保育園見学のチェックポイント、質問項目についてご紹介したいと思います。
目次
保活とは?
子どもを保育園に入園できるようにする活動のことです。特に、激戦区とも言われる待機児童が多い区などでは、事前に情報を収集し対策が必要になってきます。待機児童が多い区ではなくても、家から近い保育園に通わせたい、保育方針に納得できる保育園に通わせたい、などママやパパに希望があると思います。希望園に入園できるようにするためにも、保活がポイントになってくるかもしれません。
保活の具体的な活動内容
認可保育園の保活の具体的な内容をご紹介します。一般的には以下3つを半年程度の期間をかけて進めます。
1.情報収集(資料を集めたり、役所に聞いたり、ママなどと情報交換するなど含む)
2.保育園見学
3.申し込み
2.保育園見学と3.申し込みの間に、加点を目指して、認可外保育園に一時入園するという方もいらっしゃいます。
なお、認可外保育園の場合、入園申し込みは随時受け入れています。したがって、入園時期はバラバラで空きがあってもすぐに埋まってしまうという可能性もあります。認可保育園だけでなく認可外保育園も検討されている場合も、はやめに情報収集することをオススメします。
認可保育園の結果を待ってから認可外保育園に入園するか決めようと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、タイミングの問題で入れないこともあるかと思います。私も認可外保育園に一時子どもが通っていたのですが、9月〜11月の入園が多かった印象です。4月には定員に達して空きがないということも多そうですので、保育園などに見学に行った際、例年の傾向なども聞いておくと良いでしょう。
なお、保育園の種類については、認可、認可外、認証保育園について。認可外、認証保育園なら就労義務はない!の記事に詳しくまとめています。
保活はいつ始める?適切な時期は?
保育園は4月が一番入りやすい(卒園・進級による大規模な募集があるため)時期のため4月入園を目標に保活をはじめるとよいでしょう。4月入園に向けては、前年の6、7月頃から保育園の情報収集、10月ごろまでに保育園見学を行い、通いたい園をいくつか決めます。そして、申し込み期間(11月ごろ)に必ず申し込みをして選考結果を待つことになります。育児休業中のママは、自分の会社やパパの会社の就労証明書など書類の用意が必要なため、余裕を持って準備することをおすすめします。
急な空きが出たりすることもあるので、すぐに復帰できるという状況なのであれば、随時、お住いの区の保育園空き状況をチェックしていると運よく空き保育園に出会えるかもしれません。
また、1歳児クラスよりも0歳児クラスが入りやすい園が多い(0歳児クラスは定員枠がすべて選考対象となるため)ので、保育園に必ず入れたいという希望がある場合は、0歳児入園を検討すると良いでしょう。
保活のために役所で聞くことは?
役所で聞く前に、役所のホームページなどから入手できる入園ガイド、保育利用の手引などを確認しましょう。区によって、冊子を区役所や区内の各区立・私立保育園、各区民事務所、各区立図書館で配布している場合もあります。
保育利用の手引などに、必要書類、申し込み方法、期限などが詳しく記載されています。調整指数なども同じ手引に書かれているか、ホームページなどで確認することができます。
しかし、読んでもわからない、認識が違っているかもしれないということも多くありますのでそんなときに役所に相談してみましょう。
些細なことでも大丈夫です!私は何度か電話で問い合わせしましたが、優しく丁寧に答えてくれました。
例えば…
・兄弟加点とありますが、兄、弟、両方に加点されますか?
・職場復帰して認可外保育園に預ける予定ですが、いつまでに復帰すれば加点対象になりますか?
・現在、認可保育園に通っていますが、認可外保育園に預けると加点になりますか?そして、退園しても不利にはなりませんか?
など。
答えに関しては、区や自治体によって変わるので、同じ内容が気になるという方は、お住まいの区や自治体にご確認いただきたいのですが、私が住んでいるところでは、兄弟加点は兄、弟、両方に加点され、認可外保育園に預けていて、実績が1ヶ月以上あれば加点対象になり、今通っている認可保育園を退園して認可外保育園に通っても、不利にはならないという返答でした。なお、職場復帰の時期は、認可外保育園で実績1ヶ月以上とありますが、職業復帰後1ヶ月経過する必要はありませんでした。あくまで、預けたという実績が1ヶ月以上必要ということです。
他にも
・希望園の過去の調整指数のボーダーライン
・希望園の入りやすい年齢
・子どもの年齢と入園希望月を伝えて入園アドバイスをもらう
など入園の状況、家庭の状況など聞きたいことをまとめてでも都度でも納得がいくまで聞いてみましょう。
保育園見学はどうする?
まずは、家から通える距離の保育園をリストアップしてみましょう。
保育園見学は、見学したい保育園に実際に問い合わせる必要があります。保育園のホームページに保育園見学日程といったように情報が出されていることもありますし、問い合わせは電話のみというところもありました。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、保育園見学自体ができないところも多くあります。人数制限があるところもありました。また、Zoom見学などオンラインで見学できるような保育園もありました。
まずは、保育園のホームページを確認し、問い合わせてみてください。
保育園見学のチェックポイント
保育園見学では、園の雰囲気、施設、先生の様子、子どもたちの様子、園や園長先生の保育方針など、気になるところをしっかりチェックしましょう。なんとなく相性の良し悪しも見学でわかってきます。
(認可外保育園見学の際、子どもを抱っこしながらずっと立ちっぱなしで受付で話を聞いたことがあります。空き状況を聞いても、今は空いていないとだけ。コロナの影響もありますが、空きがあってもなくてもさすがにここには入園できないと思いました。見学に来て欲しくないのであれば、事前に断っていただきたかった…)
保育園見学での質問項目
保育園見学での質問項目例をご紹介します。
なお、見学の際に、下記の質問項目の答えになる資料をいただけるかもしれませんし、説明があるかもしれません。
→0〜2歳児ぐらいまでは、極端に先生の数が少ないと心配です。私が見学した保育園の中には、先生の数が充実しているため、一人一人のペースに合わせられるという園がありました。人気園のため、0歳から通っていないとそもそも枠がなかったため入れませんでしたが、魅力的な園でした。
→できれば少ない方がいいですよね。通園バッグを買う前にも確認しておきたいです。特に、お昼寝用の布団関係は、結構な荷物になりますので確認すると良いと思います。
オムツの扱いなども園によって違います。毎日3〜5枚持っていく必要がある園、袋ごと渡していい園、オムツを破棄してくれる園や持って帰らなければならない園などもあります。布おむつを推奨している園などもあるかもしれません。
→もし、保育園と幼稚園で迷っている方がいれば、聞いてみてもいいかもしれません。例えば、保育園でも幼稚園でやるような、いわゆるお勉強的な要素を、遊びを通して身につけるようにしています!という園もあります。
認可外保育園などでは、リトミックや英会話レッスンといった独自のカリキュラムがあったりします。
→特にお外が好きな子であれば、散歩の様子や体をどのように動かす過ごし方があるのかが気になります。園庭がなくてもしっかり散歩に行けたり、室内でも体を動かす工夫があれば安心です。
→保護者会、遠足や発表会などのイベントの数、そのイベントに参加が必須か任意かなど聞いておきましょう。特に、なかなかお休みが取れないママやパパは参加必須のイベントが多いとストレスになってしまうかもしれません。
保活で気になる調整指数について
最後に、保活で気になる調整指数についてご説明します。
認可保育園の選考は、基準指数(父)+基準指数(母)+調整指数 によって決まります。
選考指数がより高い家庭が、優先的に希望する保育園に入園できるとされています。
両親ともにフルタイム勤務が基準指数としては高くなる区が多いと思いますが、他にも出産、保護者自身の病気や障害、家族の介護などの状況がそれぞれ点数化されます。
調整指数は、「区内で在園中の兄弟姉妹がいる」「認可外保育園に預けている」などで加点される場合があります。
私自身、兄弟加点と認可外保育園に預けていたというところで加点となりました。詳細は、【徹底解説】保活のやり方。いつから?兄弟同園成功のポイント、秘訣は?にまとめていますのでこちらをご確認ください。
保活の都市伝説
どうしても保育園に入園させたいママ。私も実際にやった方にお会いしたことはないのですが、こんな裏技で入園したみたいだよ!みたいな噂があります。
しかし、先に言っておきますが、今からご紹介する裏技は意味がないそうです。後々トラブルにもつながるかもしれないので真っ向から勝負しましょう(笑)
・保育園や役所に手紙を送ったり菓子折りを持って行ったりしてアピール
・就労証明書の偽造
・保活中だけ離婚し、シングルマザーになる(加点のため)
上記のようなことをして有利にはなりません。噂を聞いてもマネしないようにしましょう。
保活のポイントおさらい
保活でまず大事なことは、情報を集めることです。
私自身、保育園の情報って自分から取りにいかなければ全然情報入ってこないんだなと痛感しました。日々育児に追われる中で、あっという間に入園申し込み期間。こんなことならもっと早く準備しておくんだった…と第一子の時に思いました。
自分から情報を取りに行く手段としては、区のホームページを見てみる、区に相談してみるというのもありますし、児童館などの施設で他のママに聞いてみたりするといいかもしれません。
こちらの記事が、みなさまのお役に立てるとうれしいです。
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